【テレビ会議活用事例紹介】研修配信における音声ストレスを軽減した事例

全日本帽子協会様では、外部講師の方を招いて行う研修を定期的に行っていましたが、東京・大阪・名古屋の各拠点毎に講師を招いていたため、費用と調整にかかる時間のコストがかさんでいました。

そこで、テレビ会議を活用し、大阪で行った研修を各拠点に配信することになったのですが、そのためには大阪で話す講師の音声をスピーカーで自室拡声するとともに、その音声を各拠点に配信する必要がありました。

この、「自室拡声+遠隔配信」という使い方は、音声のハウリングやエコーなどが起きやすい活用事例となります。音声のストレスなく利用するには、機器の構成などを工夫する必要があります。

今回は、YAMAHA製のマイクスピーカとハンドマイクを組み合わせることで「自室拡声+遠隔配信」の音声ストレスを軽減した、全日本帽子協会様の活用方法をご紹介します。

「自室拡声+遠隔配信」とは

下記の図のように、研修を行っている本会場内ではスピーカーを通じて講師の音声を拡声して出力しつつ、その音声を他地点へも配信するというのが、「自室拡声+遠隔配信」になります。(なお、配線図は理解いただきやすくするため一部省略している部分があります)

※図はクリックして拡大して頂けます。

160504_1

図中にも示していますが、「自室拡声+遠隔配信」を行う際には、必要な要件が4点あります。

  1. 自地点の参加者に聞こえるように講師のハンドマイク音声をスピーカから出力する
  2. 講師の音声を遠隔地点にも配信するためハンドマイク音声を会議システムに入力する
  3. 参加者の質疑応答等の音声も拾うため、マイクスピーカに入った音声を会議システムに入力。また、配信先地点からの音声はマイクスピーカを通して出力する
  4. 配信先の参加者の質疑応答等の音声も拾うため、マイクスピーカの音声を会議システムに入力する

しかし、実際にこれを実現しようとすると、結構面倒な問題が発生します。

 

「自室拡声+遠隔配信」の問題点

先ほどの図の配線・構成で実施した場合の問題点を先ほどの図に記載しました。(なお、配線図は理解いただきやすくするため一部省略している部分があります)

※図はクリックして拡大して頂けます。

160504_2

考えてみれば非常にシンプルですが、スピーカで拡声された音声をマイクスピーカが拾って、入力され、その音声が配信先の地点に届くということが起こります。ハンドマイクの音声は、直接の配線でも、会議システムに入力されているため、二重で配信先地点に届くような形になります。こうなると、そもそも講師が何を言っているかがよくわからなくなり、研修が正常に受けられるような状況ではなくなってしまいます。

「本会場のマイクスピーカのマイクをミュート(マイクOFF)の状態にしておけば、こうした問題はおきない」というご指摘もあろうかと思います。しかしながら、私どもがお客さまのサポートをさせて頂く中で感じるのは、実際に使う方が状況によってマイクのONとOFFを切り替えるというのは思っているよりも困難だということです。

?

そこで、全日本帽子協会様では、このようなマイクのON・OFFを意識せずとも、音声ストレスが発生しないような機器構成として、YAMAHA製マイクスピーカ「YVC-1000」とハンドマイクを組み合わせたご提案しています。

?

YAMAHA製マイクスピーカ「YVC-1000」とハンドマイクの組み合わせで問題を改善

YAMAHA製のマイクスピーカ「YVC-1000」は、マイクとスピーカーが独立した分離型のマイクスピーカです。

最新ファームウェアバージョンから、外部のハンドマイクを接続し、ハンドマイクの音声を、自拠点のYVC-1000本体スピーカーからも出力することが可能になりました。講師の音声を遠隔拠点側に配信しながら、自拠点にも拡声できるので、セミナー配信や遠隔授業などの用途にも最適な製品となっています。

YVC-1000を使った場合の配線図が下記です。(なお、配線図は理解いただきやすくするため一部省略している部分があります)

※図はクリックして拡大して頂けます。

160504_3

ハンドマイクからの音声をYVC-1000に入力します。また、参加者の音声は、YVC-1000の拡張マイクで集音し、YVC-1000に入力します。なお、YVC-1000の拡張マイクは、合計5つまで追加ができますので、広い会場での音声の集音も問題ありません。YVC-1000は、ハンドマイクからの音声を自室拡声しつつ、ハンドマイクおよび拡張マイクからの音声を合成して、会議システムに出力します。会議システムによて、その音声が配信先の地点に届くことになります。

YVC-1000を使うメリットは大きく2つあります。

1つ目は、先ほど問題点として挙げた、ハンドマイクからの音声を二重で送信してしまうことがないということです。YVC-1000から自室拡声された音声をYVC-1000の拡張マイクが拾うことはありますが、YVC-1000本体内で、会議システムに音声データを送る前に、拡張マイクの音声データからハンドマイクの音声部分を打ち消すような処理を行います。これは、YVC-1000自身がハンドマイクからの音声がYVC-1000に直接入力されているため、その音声と拡張マイクからの音声を比較して、同じ音声があれば打ち消す、というような処理ができるためとなります。

2つ目は、配線がシンプルになり、運用面での負担が軽減できる点です。参加者用の拡張マイクのマイクON・OFFの調整も必要ありません。シンプルであるということは、トラブルが発生しにくくなります。

 

まとめ

今回は、研修というシーンでの活用事例でしたが、例えば社長様の年始挨拶を全社に配信したり、顧客向けのセミナーを各拠点に配信するといったような活用も同様の仕組みで実現できます。

なお、YAMAHA製マイクスピーカ「YVC-1000」は、メーカー希望小売価格120,000円(税別)、ハンドマイクはメーカーや性能にもよりますが、10,000円~の製品がございます。

弊社では、既存の会議システムやハンドマイクが使えるかどうかなどのご相談を承っております。お気軽に、下記ページよりお問い合わせくださいませ。

 

テレビ会議ご相談フォーム

SNSでもご購読できます。